「SNSが健康を阻害し、人を孤立させる」?


 http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/7898510.stm

 内容はタイトルの通りで、1987年から比較すると「英国における対面コミュニケーションの数が劇的に減っている」とバイオロジストのDr Aric Sigman氏が主張しています。

 個人的には、メリットに触れず、デメリットを誇張しすぎのような気もします。といっても統計的なデータによる反論ではなくて、僕自身の体験ベースにおける違和感の表出なんですけど。

>"When we are 'really' with people different things happen," he said.
>"It's probably an evolutionary mechanism that recognises the benefits of us being together geographically.
>"Much of it isn't understood, but there does seem to be a difference between 'real presence' and the virtual variety."

 このあたりは確かにそうだとは思う。対面で得られる情報はemailのそれと比較にならないほど多い。視覚メインのonlineに比べて聴覚、嗅覚、触覚を刺激されるわけだから当然。

 ただ、

>"In less than two decades, the number of people saying there is no-one with whom they discuss important matters nearly tripled."
>「この20年で、“重要な事柄について議論する相手がいない”という人は現在の3倍近くになった」

 これに関しては、自分の感覚上はむしろ逆で、僕に関しては3倍以上増えた。

 20年前は級友のせいぜい数人に担任しか相談相手がいなかったし、10年前も似たようなものだった。それが、SNSの発達によって3倍程度には増えたと思う。まあ、それだけ僕に困らせられる人が増えたってことだから一概に良いこととはいえないけど(笑)。

 それよりも、

>Dr Sigman maintains that social networking sites have played a significant role in making people become more isolated.

SNSは人を孤立させる」って言ってるんですが、孤立することに関してはSNS以前のほうが多かったです。個人的には。

 むしろ今はSNSやブログがあることで何とか社会との接点「らしきもの」を見出すことができるし、更新することによって「少なくとも生きてる」「少なくとも(更新できる程度には)元気」という情報を伝えあえている。

 なので、「SNSが健康を阻害する」とは一概には言えないのではないか、と思います。まあ、そういう事例があることは間違いないとは思うけれども。あと、健康被害についてはSNSの問題というより電磁波の問題な気がしますが、気がするだけ。

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