中韓とは、親善試合を控えるべきではないか?(パンパシ雑感)

 ここんとこ忙しく、更新の時間はおろかブログの管理すらできない状態でスミマセン。今日は比較的時間があるので、まずはこのネタを。

 http://www.ppchampionship.net/news/article.jsp?ymd=20090221&content_id=219137&vkey=news_panpacific&fext=.jsp

 大分トリニータが、the Pan-Pacific Championshipの3位決定戦を戦い、Shandong Luneng Taishan FCに2−1で競り勝って3位を確保したという記事です。Shandong Luneng Taishan FCってどこだよ、って話ですが、山東魯能と書くとサッカーファンは分かると思います。

 試合内容は、端的にこの記述で要約されるようです。もちろん大分が素晴らしい戦いを見せたのだとは思いますが、それ以上に山東のラフな戦いぶりが気になりました。

>With a man advantage, Trinita had plenty of space at midfield for most of the second half. The Japanese side had a handful of opportunities to add to the score late in the match but couldn't catch a break.

山東が早々に退場者を出したため、大分は後半いっぱいを数的優位で過ごし、多くのチャンスを作り出した」という内容です。

 記事の通り、山東は25分に元ジュビロ磐田のAleksandar Zivkovicが退場処分を受けました。ジヴコビッチという登録名で、2000-2004シーズンまでプレーした選手ですね。

 そのハイライト動画はこちら。高松とウェズレイのゴールも見ることができます。

■2009 2 22 Pan Pacific Championship Oita2:1shandongluneng Highlights
 http://www.youtube.com/watch?v=jAno_ZtRnAo:MOVIE

 オレンジ8番ジヴコビッチが、青11番鈴木慎吾の左足を思い切り刈っています。故意かどうかは分かりませんが、結果的に鈴木の左足を後ろから削る形になっていて、危険なプレーではありました。

 この退場が呼び水になったのかどうかは分かりませんが、その後のハイライトを見る限り山東は悪質なファウルをいくつか重ねた様子。そして89分、やはり鈴木を削ったWan Chengが一発退場を受けました。

>Shandong had another player ejected with a red card in injury time, seconds before the final whistle. Wan Cheng tackled Suzuki from behind. That prompted a short Skirmish between a handful of players from both sides. Trinita's Roberto De Figueiredo was also ejected.

 youtubeの3:29付近にありますが、明らかにボールに間に合わないタイミングで、両足で、足の裏を見せて鈴木の右足を刈りに行っています。選手生命を脅かしかねない極めて悪質なファウルであり、レッドカードだけでなく複数試合の出場停止も検討されるべきではないかと思います。

 記事にも「That prompted a short Skirmish between a handful of players from both sides.(このプレーが原因で、両チームの数選手の間で小競り合いが起こった」とあるように、ラフプレーに怒った大分MFホベルトが相手選手を突き飛ばし、報復行為とみなされ退場処分を受けています。

 http://en.wikipedia.org/wiki/Pan-Pacific_Championship

 この大会はMLSのプロモーション、および環太平洋・東アジアとの交流戦的な位置づけだと考えられます。昨シーズンはAリーグからシドニーFCが招待され、今年は韓国の水原、中国の山東が招かれています。日本からは、2007ナビスコカップ王者のG大阪に続き、2008ナビスコカップ王者の大分が出場しました。

 大会の性格上、真剣勝負というよりは親善の性格が強い大会であり、それは他国にとっても同じではないかと思います。両チームの、両サポーターの、ひいては両国の親睦を深めることが最大の意義ではないかと思います。

 しかし、山東のあまりに悪質なファウルを見ると、試合後にそのようなムードが醸成されるとは考えにくい。実際、森重真人はJ's goalにて

 http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00078058.html
>Q:終了間際に小競り合いがあったが。
>「(鈴木)慎吾さんが後ろからガッツリやられたので、後ろから見ている者としてはカチンときた。相手のレッドは当然だと思う」

 こうしたコメントをしています。親睦を深める、ということとは程遠いように思います。

 問題なのは、悪質なファウルを繰り返す中国のチームは、山東だけではないこと。すぐに頭に浮かぶのは、2008年AFC東アジア選手権における中国代表GKのラフプレー。安田理大の腹部をめがけてとび蹴りをかましたシーンです。

 http://www.youtube.com/watch?v=AZL7tPrWdto:MOVIE

 このプレーで、安田は負傷退場を余儀なくされました。このシーンだけでなく、下の動画では中国代表の目を覆わんばかりのラフプレーの数々が映し出されています。

■EAFF Cup China×Japan Chinese dirty football
 http://www.youtube.com/watch?v=nY-AEZjsPT0:MOVIE

 そして、韓国のチームも正直似たり寄ったりです。直近では、2009年2月20日に日刊スポーツに掲載された記事を。

 http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20090220-462824.html
>前半44分、相次ぐラフプレーに長友が怒った。ゴール前で小突かれると、ひじを突き出して「反撃」し、食いつかんばかりに詰め寄った。同僚が仲裁に入り、自ら手を差し出して和解したが、後半10分にDF茂庭が顔面に強烈なひじ打ちを受けた。3−1で勝ったものの、試合は荒れた。温厚な性格で、試合中に激高することはめったにない長友が、「話にならない」と3度も繰り返し、顔を紅潮させた。

 日刊スポーツは「変身」だとか「闘将へ」だとかでお茶を濁していますが、そんなことよりも韓国チームのラフプレーへの厳しい言及があって然るべきでしょう。

 すべての中韓チームが、このようなダーティなプレーばかりするわけではないとは思います。しかし、こうした傾向は明らかに中韓のチームに多く見て取れます。激しいのではなくて、汚い、スポーツマンシップに欠けるプレーの数々です。

 こうした傾向が続くと、チームを見守る側としては非常に不安になります。22日には宮崎でキャンプ中のサンフレッチェ広島浦項スティーラーズと対戦し3−2で競り勝ちましたが、結果よりも「選手が無事だったこと」に心底ほっとしているのが正直なところです。このような状態は、正常とは思えません。

 個人的には、タイトルの通り中韓のチームとはしばらく親善試合を行うことを止めるべきだと思います。ピッチ外の経緯がどうあったにせよ、選手が壊されるリスクを負ってまで「親睦を深める」必要はないですから。