第45節:徳島戦雑感

 あまりに寒すぎてすぐ帰宅し、さらにジェフの奇跡を見てしまったので、ほとんど何も覚えていません! FUCK 秋春制論者!!! 12月上旬のデイゲームで気温6度ですよ!! 広島の寒さナメんなよ!!!

http://www.tbs.co.jp/supers/game/20081206_6529.html
http://www.chugoku-np.co.jp/Sanfre/Ss200812060349.html
−−−−−−−−−−−寿人−−−−−−−−−−−− 
−−−−柏木−−−−−−−−洋次郎−−−−−−−− 
楽山−−−−−−−−−−−−−−−−−−橋内−−− 
−−−−−カズ−−−−−岡本−−−−−−−−−−− 
−−−槙野−−−ストヤノフ−−−森脇−−−−−−− 
−−−−−−−−−佐藤昭−−−−−−−−−−−−− 

 試合自体はダメダメでしたね、ご覧のとおり。1点入るまでと、1点入った後でまるで違うゲームになった。相手が引いてきたからってこともありますが、それにしてもできが悪すぎ。3点目が入った後は、主審がロスタイムを明らかに長くとってくれたし、徳島も最後まで攻めに来て「ゲームをしてくれた」。どちらも、広島の100得点をアシストしてくれたように感じた。まあ、花試合感満載でした。

 この試合に特化して語る必要はない感じがします。森崎浩司青山敏弘リ・ハンジェ服部公太という主力4人が欠け、さらに橋内優也岡本知剛という初先発の選手2名がいればクオリティが下がるのは当たり前。よってこの試合は、この2選手について思ったことを簡単に。


岡本知剛ボランチ
 U-17時代のプレーを知っているトモに関しては、一誠を追い越し、青山や浩司とは違った持ち味でサブに定着しうるパフォーマンスを望んでいたのですが。この試合では、ほとんど持ち味を出せませんでした。残念です。

 ボールを持った時のアイデアはあるし、シンプルにさばけるしピッチを広く使うこともできる。けれども、「ボールを離したあと」のアイデアがない。露骨に気持ちが切れる。「オレの仕事はいったん終了」という感覚がありあり。だから、時間がたつごとにゲームから消えて行った。

 ボランチ(=ハンドル)という名前の通り、チームを操縦するポジションの片割れがゲームから消えれば、チームのコントロールが鈍るということ。前半は広島らしいパスワークが完全に消え去っていた。これは、かなりの部分で岡本の不出来が関わっていたように思います。

 運動量が少ないという現象面以上に、ゲームに関わっていく姿勢の部分でまだまだ課題が大きい。これでは、まだ青山や浩司が不在時にカズの相棒を任せられない。後半、桑田がボランチに入ったほうがはるかにボールが回るようになった事実は、本人にはショックでしょう。まだ18歳とはいえ、すでにプロ契約を結んだ身。自分はやれる、という自信は少なからずあったはず。才能ある選手ですから、この悔しさをモチベーションに変えていってほしいですね。


橋内優也(おっさん)
 http://soccer.yahoo.co.jp/jleague/player/600055/photo.html

 しょっぱな、右サイドで相手DFと1対1になり、DFの背後にボールを通して入れ替わるいわゆる「裏街道」でドリブル突破しクロスを入れた。こういう突破はハンジェにも楽山にもなかったもので、「お、こいつはやれるかも」という感想を覚えた。

 ところが、そのあとは停滞してしまう。中盤の出来の悪さのあおりを食って、サイドで孤立するケースが増える。タッチライン際に張って何度も手を挙げているのにパスが出てこず、あるいは欲しいタイミングよりだいぶ遅くなってからもらったり。

 逆サイドに入った楽山との連携も取れておらず、両サイドが完全に上がりきった状態になるケースもしばしば。当然、その状態でボールを失えば両サイドがガラ空きになるわけで、何度も全力ダッシュで戻ることを強いられた。その仕事量多さには同情の余地はあれど、一方で「戻る動きの緩慢さ」という課題も見え隠れした部分もあり。結局、後半途中でガス欠で交代してしまう。彼にとっては、先発デビューとしてはやや不利な条件ではありました。

 とはいえ、岡本に比べれば可能性を示したといえると思います。荒削りではありますが、裏に抜けるスピードとドリブル突破は楽山にもハンジェにもない野性味あふれるもの。クロスの精度はさほどでもないし、フィニッシュに絡む動きはまだ少なかったものの、「継続して見てみたい」選手ではある。天皇杯で出番が与えられることを願っています。


■その他
 途中交代で出てきた清水航平、良いですねえ。広島のサッカーをよく分かっている選手、というイメージがしました。ボールタッチがやわらかく、判断が早く、パスアンドムーブがきっちりできる。左サイドに入っても、徳島相手とはいえ違和感なくこなせた。戦術理解度が高く、恐らく右サイドに入ってもそれなりに仕事をこなせそう。もちろん守備面で露見していない課題はあるのでしょうが、ルーキーイヤーとしては及第点を与えて良い選手である気がします。

 それと、心配なのは楽山のケガ。20日天皇杯・柏戦には服部が間に合う可能性がほぼないため、楽山のスタメンは確実視されていました。もし楽山がアウトなら、桑田や清水、遊佐、あるいは内田といったバクチ的な起用をせねばならない。それ以上に、徳島戦の楽山も充実したプレーを見せていたし、服部とは違う持ち味を出していた。

 千葉の奇跡的な(!)J1残留によって去就が不透明になったこともあり、この試合が見納めの可能性も無きにしも非ずです。もちろん千葉のアレックス・ミラー監督、強化部の判断次第ではありますが。個人的には来年の戦力として見込んでいるので、ぜひとも残ってほしいのですがね。