「大人になったら治る」は幻想

 タイトルのまんまですよー。
 
 12月に30歳になるわけですがー。昨日は、さんざん「もうすぐ0-30ですね」「20代って言えなくなるって今どんな気持ち? ねえどんな気持ち?(AA略)」とか言われた訳ですがー。

 30を迎えるにあたって思うのは、そういうことですねえ。若いころからの悪癖って今でもたくさんあるわけですが、そのうち「自然治癒したもの」ってほとんどない気がする。自分自身で意識して治そうと思わないと、本当にこの年になるまで引きずってしまう。

 たとえば歩き方。靴のカカトを踏む癖。猫背。野菜不足の食生活。無意味な夜更かし。タバコとか酒とかも入れていいものか。ともかく、そういう癖って年齢的に大人になって「治ってる」のかというと、そうでもない人はそうでもないんですよね、ホント。

 悪い意味での幼児性を保っている人は、そのまま容姿だけが年相応に老けていき、「その歳なりの節度」を暗黙裡に要求されるようになる。ところが本人の内面は必ずしも周囲の期待ほど成熟していないため、何かの拍子に幼児性が露見する。

 22歳ぐらいの、大学を出たての頃なら「まだ」注意してくれる人がいる。本当は注意されないことすらあるのだけど、22歳〜25歳ぐらいまではギリギリOK。まだ間に合う。もちろん人によるけど、概してそういう傾向だと思う。

 しかし30歳を超えると、完全にアウトだと感じる。別に何か決まりがあるわけではなくて、一般的に「人格が固まりきっている」と思われているから。注意しようにも、ごく一般的な常識を教えるには無礼に当たるだろうし、また当人が聞く耳を持っていない可能性も高い。聴いたふりをしても、すでにその習慣が根付いているので、若いころに比べるとトルクがでかすぎる。

 もちろんこれも人それぞれだろうが、「O-30に注意するのは、エネルギーの無駄」と思う傾向は、確実にあると思う。自分自身も「注意される側」「する側」両方に思い当たるフシがあり、書いていて「思い出しはずかし」をして背筋が寒くなる思いだ。

 特にオチなし。ただ、これから、「注意される」ことが僥倖になっていくのだなあと肝に銘じることにしよう。

 あ、サッカーの話は明日あたり書きます。いろいろ書くこともできたしなあ。