まとめ---そもそもなぜJ2降格したのか(6)

KIND2008-10-02

■そもそもなぜJ2降格したのか? 原因を分析・改善しなければ再降格がありえる(1)
http://d.hatena.ne.jp/KIND/20080926/P2

ペトロビッチ監督のメリットとデメリットを比較してみる。---そもそもなぜJ2降格したのか?(2)
http://d.hatena.ne.jp/KIND/20080927/p1

■「J2優勝おめでとう!」---そもそもなぜJ2降格したのか?(3)
http://d.hatena.ne.jp/KIND/20080929/p1

■動画と画像でみる、広島守備のヤバさ---そもそもなぜJ2降格したのか?(4)
http://d.hatena.ne.jp/KIND/20080930/p1

■動画と画像でみる、広島守備のヤバさ【その2】---そもそもなぜJ2降格したのか?(5)
http://d.hatena.ne.jp/KIND/20080930/p2

 ちょっと間が空いてしまいました。まあコメント欄を解放していないし、トラックバックもめったに来ないのでどれだけ反響があるかよく分からないですが、ページビューはそこそこ回ってるようなので、良し悪しはともかく「読んで頂いている」ということなんでしょう。ありがたいことです。

 で、えーとまとめですw ホントに単なるまとめ。

■J2は罰ゲーム

⇒そもそも落ちる戦力ではなかったけれども、かといってJ1上位を目指せる戦力でもない。広島の位置づけは「大差ない中位〜下位のダンゴの中」。そこでは明確な弱点を抱えるチームが落ちる。そういう意味で、広島が落ちたのは道理。

■J2で得たものは多い

⇒“本来のポジション”で起用することの重要性、若手選手の成長、佐藤寿人の成長、守備意識と攻守の切り替え意識の高まり、パスサッカーの熟練度など

■J2を独走できたのはある意味当然

⇒予算規模、練習環境、選手の質と層が違い過ぎる

■来年、“同じ過ち”を繰り返さないか?

⇒現時点で何とも言い難い。改善されていない部分、手つかずの部分がある
⇒具体的にはhttp://d.hatena.ne.jp/KIND/20080930/p1およびhttp://d.hatena.ne.jp/KIND/20080930/p2に例示

ペトロビッチ監督のメリット/デメリット比較

http://d.hatena.ne.jp/KIND/20080927/p1

ペトロビッチ監督を現時点で解任すべきではない

⇒メリットより圧倒的にデメリットが大きい。やるなら2007年末しかなかった。

■スーパーな外国人DFを取れ

⇒現体制を維持し、かつJ2に落ちないためには、ピンポイントで強力な補強をする以外になさそう。




 ってな感じですね。時間と状況が変化する中で、現時点ではこういう結論に落ち付きました。これは別に天皇杯で優勝しようが、あるいは大学生に負けようが大して変わらないでしょう。

 あ、そういえば天皇杯に優勝するとか意気込んでる選手もサポもいるようですが、仮に優勝した場合
 昇格元年なのにACL
 という恐ろしい事態になるので、ほどほどにしましょうw まあ、まず優勝はムリですけどね。天皇杯決勝、鹿島には手も足も出ないで負けました。ゼロックスでは確かに勝ちましたが、PK戦ですし(公式記録上、PK戦は引き分けとして扱われます)、久保のPKまでは完全に試合を支配されていた。もう一度鹿島と当たったらやはり同じ展開に持ち込まれるでしょうし、今度は同じように追いつくのは難しいはずです。今年のJ1やACLでの戦いぶりを見る限り、やはり鹿島のレベルは現時点で広島よりワンランク上にあるといわざるをえない。

 もちろん選手は「絶対に勝ちに行く」というのは当然ですし、「ほどほどでいいです」とか言う選手はさっさとオフ取れって感じではある。ですが、外野には外野の視点があってしかるべきでしょう。僕に関していえば、賞金1億円と名誉を引き換えにオフが短縮され、代表合宿におそらく1人2人呼ばれ、さらにレベルが上のJ1とACLを並行して戦うなんてリスクはとるべきではないと思う。

 来年の至上命題はJ1残留以外にない。どういう状態に陥っても、J1に残留すれば成功。その過程でペトロビッチ体制が崩れたとしても成功だし、逆にいえばペトロビッチ体制でJ1残留できたってことは「あのサッカー」が上のカテゴリでも通用したってことなので、大成功かもしれません。なので、来シーズンに影響を及ぼしかねない天皇杯で勝ち進むことは得策ではないと思う。まあ「勝ってしまう」ものは仕方ないですが(笑)、別に負けてもなんとも思いません。

 話がややずれました。戻しますと、僕は現時点で何派かといえば「静観派」でしかない。こうなった以上ペトロビッチで行くしかないし、そのサッカーがまったく通用しないとも思っていない。パスワークに関していえば、ストヤノフ森崎和幸森崎浩司・青山・高萩・柏木といった選手たちはJ1でも上のほうの技術があるし、佐藤寿人ポストプレーもやり方次第では通用するかもしれない(それでも補強は必要ですが)。

 だが、すでに触れたように広島の守備には明白な弱点がある。僕のような素人でも分かる明白な弱点を、プロである相手チームが見逃してくれるか、J2の横浜FC甲府にすら見破られた弱点が、ましてJ2とは比較にならない強力なアタッカーをそろえたJ1が、と。

 ともあれ、まずは補強です。2007年降格の原因の一つは、補強がうまくいかないことでもあった。今年に関しては、織田強化部長がハッキリと

http://www.sanfrecce.co.jp/club/3conf02.html
補強のポイントとしては、1人で抜いてゴールできる、また、ポストプレーなどによりチャンスメークできるFW、それから守備にも強くて組み立てもできるDF、さらにサイドのスペシャリスト。このあたりを探し続けることが私の今年1年通じての課題だと思います。

 と述べているので、まずはココがうまく行くかどうかでしょう。現場のやり方にはブレがないというか、「変わらない」ので、補強によってチームづくりを修正していく以外にないと思います。

 次回以降は、適当に書いていきます。まあこれまでも適当ですけど(笑)。