我那覇は「ドーピング違反ではない」。
※今回のエントリーは、『川崎フロンターレ・ドーピング事件を検証して日本に正しいアンチドーピングが実現することを願うホームページ』http://sportsassist.main.jp/antidope/さまの記述を、全面的に援用させて頂いております。※
タイトルの件。
経緯はこちらのサイト『川崎フロンターレ・ドーピング事件を検証して日本に正しいアンチドーピングが実現することを願うホームページ』に詳しい。
http://sportsassist.main.jp/antidope/summary/index.htm
1我那覇選手の受けた治療は、Jリーグがドーピングの定義として受け入れている2007年WADA
禁止リストにおいてドーピング違反には相当しません。そのことはJADAおよびWADA常任理事
(文部科学省副大臣)の見解から明らかです。2ドーピング違反に相当しない治療が、Jリーグでドーピング違反に認定された原因は、Jリーグ
がWADA国際基準とは異なる違反認定システムを持っていたためです。3ユネスコ国際規約を締結した日本政府には、日本のスポーツ界全体にWADA国際基準を遵守
したアンチ・ドーピングを行うようにする責務があり、JADAは文部科学省が認定した日本で唯一
のアンチ・ドーピング統括組織です。JADAではWADA国際基準に基いて、違反を疑われた当事
者に対して独立した審査委員会(独立パネル)での審査が保障されていますが、Jリーグのシス
テムでは警察官と検察官と裁判官を同じ人間が兼ねていました。
また、経緯はこちらにまとめてあるので、一読を。
何度か強調して伝えておきたいが、我那覇和樹選手はドーピング違反を犯していない。
この事件は、「我那覇選手が正当な医療行為を行った」にも関わらず、「機構側が十分な調査も審議もなく、WADAもみとめない独自の基準から、拙速に、競技的にも社会的にも極めて重い処分を下した」というもの。
経緯を読めば分かるとおり、Jリーグは、JADAが2007年7月19日に、WADA常任理事兼文部科学省副大臣が2007年8月23日にそれぞれ
「WADAの規程に則れば、我那覇選手はドーピング違反に相当しない」
と指摘し、さらにWADA事務総長が2007年9月に
Jリーグの違反認定の手続きミス
を指摘しているにも関わらず、事態の収拾に乗り出そうとしなかった。
さらに川崎チームドクターが日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に調停を求め、当事者としてJリーグ側に出廷を依頼したものの、鬼武健二チェアマンはこれを拒否。
http://www.nikkansports.com/soccer/p-sc-tp0-20071207-292341.html
しかしJリーグ側は、国際サッカー連盟(FIFA)の規定により、スポーツ仲裁裁判所(CAS)での仲裁を主張している。CASだと、少なくとも1000万円の費用負担が予想され、その場合はサポーターへの協力を募る。我那覇は来季開幕前の2月末には決着することを望んでおり、「息子がサッカー選手になりたいと言っていて、息子のためにも胸を張れるようにしたい」と話した。一方、クラブ側は我那覇に理解を示すも、申し立てに加わることは避けた。
と、費用が極めて安いJSAAで十分に収拾可能な事態であるにも関わらず、CASへの仲裁を主張し、我那覇およびカンパしたサポーターに不必要な出費を強いた。
心身ともにコンディションを崩した我那覇は、その間まともに試合出場もできなければ日本代表選考にも上れなくなり、一方で機構側から「我那覇はドーピング違反を犯した選手である」と認定されたことで社会的な信用を失い、サッカー選手としても26歳の我那覇和樹青年としても一児の父としても、大きな傷を負った。
今回の件で、ようやくJリーグは「謝罪した、と報道された」。しかし実際はというと、鬼武健二チェアマンは公式プレスリリースにて
http://www.j-league.or.jp/release/000/00002409.html
今回の仲裁の裁定においては、焦点となった静脈内注入が、正当な医療行為か否か、すなわちドーピング違反であったか否かについて明らかにしてほしいと、当事者の双方が望んでいた。にもかかわらず、裁定では、それが判定されることはなく、残念でもあり困惑してもいる。
(中略)
本決定は、ドーピングか否かに言及されず、将来に禍根を残すことが懸念される。
などとコメント。しかし同プレスリリースをまともな国語力で読めば分かるように、CASは「同人の行為は、何らかの制裁に値するものではない」と明記している。違反行為の有無が言及されなかったのは、
「違反行為の有無など焦点ですらない」
もっといえば
「違反行為でないのは明白」
ということである。にもかかわらず、こうした見苦しい言い訳を述べ、我那覇が何らかのドーピングに手を染めた可能性に含みを持たそうとする。すなわち、
という言い訳を述べているわけだ。
弊ブログでは、こうした人間を一言でこう表現したい。
卑劣
と。
鬼武、川淵、お前らまとめてやめちまえ。
お前らこそサッカーの敵だ。腐ってる人間がサッカー界の頂点に立ち、自身の保身のため、選手のキャリアを犠牲にすることをためらわずに行う。こんなトップはさっさと辞任させるべきだし、こんなトップを放逐できない組織は存在する価値がない。自らのガンを切除できない組織が、100年構想だの地域振興だの、片腹痛い。
この問題について「Jリーグが100%悪い」と報じないメディアは、メディアとしての価値がない。そうしたメディアは、個人ブログに劣る。取材パスを持っているなら今すぐ返上し、個人ブロガーに渡すべきだろう。
かつてメディアの一端を担った人間として、今回の事態は、浦和・G大阪サポーター事件の比ではない、サッカーの根源を揺るがす大事件だと考えている。