新入社員が確実に失敗できる7つの方法

 成功する方法なんて知りませんが、「これやりゃ失敗する」方法はいくつか思い当たります。はてなーらしくTIPS(笑)。

 まあ「失敗」といったって、別にそれで解雇されるとかそういう類のものではありません。当たり前ですけど、いったん雇うとなかなか解雇されないのが正社員なわけです。

 単に、ここにある方法のうち幾つかを実行すれば、先輩に白い目で見られ、「こいつ使えないな」というレッテルを貼られ、相談相手に事欠くようになり、プライベートの行事に呼ばれなくなり、やがて社内で孤立する。その程度のことです。毎日いたたまれない気持ちで出社したい人は、ぜひ実行してください。

■始業ギリギリに出社する

⇒大学の近くに住んでいた人間にありがち。始業時刻ってまんま「仕事を始める時刻」ですから、9時始業ならその瞬間までにPCが完全に立ち上がり、始業報告など済ませ、メールチェックも終わり、すぐに動ける体になってないといけないわけです。が、学生気分が抜けない人はそこが分からんので、「始業時刻に間に合ったからいいじゃねーか」という発想になります。そうなると、「新人のクセにギリギリに来るの?」という目線があなたを待っています。

■「自分は選ばれた人間」という自信を持つ

就職氷河期を突破した人、厳しい倍率を潜り抜けて内定を勝ち取った人にありがち。採用基準を下げないと人数が確保できなかっただけかもしれないのに、「オレはこの倍率から選ばれた」と勘違い。それだけならまだしも、氷河期以前に入社した先輩を「お前らは選別されていない」と見下したり。手取り足取り教わらないと使いモノにならないあなたがそんな態度を少しでも見せれば、忙しい先輩方はあっさりあなたの敵に回ります。

■電話を取らない

⇒入社間もない時期は仕事そのものに慣れず、自分の仕事に没頭しがち。勢い、電話を取ることが億劫になります。しかし電話を取らないということは「取引先はどこか」「どんなやり取りをしているのか」「社外への窓口は誰か」「外部に影響力を持ちそうな人物は誰か」など超重要な情報、さらに「電話の取り方」「取り次ぎ方」「不在の場合の応答方法」「メモの取り方」などのノウハウ、さらにそこで生じる先輩とのコミュニケーションなど、さまざまな機会を逸失することになります。もちろん、「新人のクセに電話取らないんだ、フーン」という目線があなたを待っています。

■あいさつをしない

⇒学生気分が抜けないと、「相手が挨拶しなければこっちもしない」な考え方に陥りがちです。しかし相手が挨拶しないということは、ペーペーであるあなたが挨拶しない限り永遠に「挨拶しあう関係」は生まれないということです。それだけでなく、相手は自分のことを棚に上げて「新人のクセに挨拶もねーのね、フーン」と勝手にあなたへの評価を下げてるかもしれません。

■飯を一人で食べる

⇒慣れない仕事も昼でひと段落。ホッと一息つきたいので、つい先輩の誘いを「すいません、一人(になりたいの)で食べます」と断りたい気持ちもあるかも。しかし、それは愚手もいいとこです。「先輩のオン/オフ中間な顔」「ざっくばらんな意見」「誰が自分に目をかけてくれているか」「社内の人間関係」など、昼飯どきは新人が仕事中に得ることの難しい情報の宝庫です。もちろん、何度か実行するうちに「あいつは誘わないでおこう」という暗黙の了解が生まれ、不利な立場に追い込まれることは言うまでもありません。

■面倒な用件に「面倒だな」という顔をする

⇒新人は、雑用が仕事です。しかし「成果主義」という言葉に怯えるあなたは、「こんな仕事じゃ成果を挙げられない!」という強迫観念に囚われ、雑用に拒否感を示すかもしれません。そういう気持ちは、しかし、確実に相手に伝わります。なんせ社会人って、「相手が何を考えているか」ということばっかり考えてる人種ですから。「不自然な間」「快い笑顔、じゃない顔」「張りのない声」など、ほんの少しの情報からあなたの「面倒くさいオーラ」を敏感に嗅ぎ取ります。そして「新人のクセに仕事選ぶんだ、フーン」という目線が送られます。

■仕事を断る

⇒「そんなやついるわけないだろ!」とお思いかもしれませんが、います。「すみません、今忙しいのでそれはできません」と言っちゃう新人です。別に悪気はないですし、「今忙しい」のも本当なんですが、「できません」と言っちゃうのがまずいです。「今は〜〜の理由で手が離せません。お急ぎですか? もしそうでなければ、この仕事が終わり次第取り掛かります」とかなんとか言っておけば良いものを、ショートカットして「できません」と言っちゃうわけです。するとどうなるかというと、「新人のクセに仕事断っちゃうんだ、フーン」となります。結果、せっかく得た新しい仕事のチャンスをフイにし、さらに「もうあいつには頼まないでおこう」となるかもしれません。


 以上、確実に失敗する方法を述べました。再度書きますが、成功する方法は知りません。人それぞれじゃないかと思います。しかし上のどれかは失敗にスムーズに直結します。「ホントに?」とお思いのあなた、さっそくトライ!