サッカーの敵は野球ではない

 http://blog.livedoor.jp/zeileague/archives/51174365.html
ラソンやボクシングはおろか、相撲や女子ゴルフより人気が低いJリーグ。
スタジアムに6万人の観衆を集めても、創価アムウェイの信者が
満杯の東京ドームで会合を開くことと同じように、一般人はシカト状態。
結局Jリーグはカルト宗教や洗脳マルチと属性は変わらないわけだ。
(中略)
よく貶すだけ貶して何の改善案も無いのかと言われるのだが、
はっきり言って手遅れ。サッカー関係者、ファン、サポーターは
現体制がベストと考える馬鹿ばかりで、聞く耳を持たないし言っても無駄。
このまま沈み行く様子を、笑いながら見ているのが彼らにとって最良の薬だ。

 この論調に反論できるサッカー関係者は(ry

 まあ言い方は過激だけど、そのとおりだよね、ぶっちゃけ。6万人集めたのはすごいよ、うん。でもその中に何人新規のお客さんがいて、スタジアムの周辺にはどんぐらいダフ屋が出て、チケットにプレミアがついたのかって方がまあもっと重要で。つまり潜在需要が6万人以上あんのかって話です。周辺領域に大して需要がないなら、それは6万人のオタクと一緒。外に広がってないという意味で。

 で、こういう風に書くと、予想通りコメント欄が「野球豚乙」とか超どうでもいいリアクションで埋まってるわけですが、ハッキリいって野球なんてもはやサッカーのライバルですらないんじゃねーかと思います。これが今日の本題。

 要するに「本当の敵はそこじゃねー」ってこと。

 野球人気が下がってるっぽい。巨人戦の中継はさらに減り、それだけでなくテレ朝社長が要約すると「お荷物なんで捨てたいっす」と発言した程度には下がってる。で、これについて喜んでるサッカーファンがなぜかいるらしい。全然理解できない。それは野球が凋落することで相対的に「ナンバーワンスポーツ」がサッカーに繰り上がり当選するってことなんだろーか。

 仮にそういう考え方があるとして。「野球見ない→サッカー見よう」に成る人がどれだけいるのか。それは視聴率を見れば明らか。ほとんど無視できる程度にしかいない。

 「サッカーファンは、放送を観ないでスタジアムに行く」という意見は笑止。仮にその意見が正しければ「その程度の視聴人口しかいない」ということでしかないのだから。要はサッカーも順調に人気を落とし、ご新規さん取り込みに失敗し続けているということなのだ。

 野球を見なくなった人が何を見てるのか。例えば上のブログにあるよーなマラソンかもしれないし、テレビに限れば他の番組だけじゃなくWiiもあるしプレステもある。いやテレビがつまんなければPCに移動してニコニコやyoutube見てたり、ケータイメールしたりmixi見たりあるいはPerfuゲフゲフン 

 要するにだ。サッカーと野球は全然敵じゃあないんですと。むしろ、サッカーも野球も「他のコンテンツから客を奪えない負け組」って捉えたほうがスッキリしますよと。そういうことです。

 少なくともね、ファンはどうでもいいから、サッカー関係者はそういう発想をすべきだと思うんですよ僕は。数あるエンタメの中からサッカーを選んでもらう」という発想で常にアイデアを絞っていかないといけない。

 具体的には「常に視界に入り続ける」、AIDMAでもAISASでも最初に来るAttentionを強化すること。特にJリーグは、若年層における認知度が低い。そのために何が必要か。何でもいい。

 例えばJリーグ映像が各チームに権利を委譲して、ゴールハイライト動画をyoutubeにアップするなど。オフィシャルHPではなくyoutubeというのが重要で、そこに色んなタグを打ち込んでおけば「偶然観に来た人」を取り込む要素ができる。

 あるいはdocomoのメッセージフリーを活用し、それを提示すればチケット割引になるサービスをしたり、サンフレなら「紫を着てくれば半額」という告知をしたり。

 地道な活動でいくと、繁華街でティッシュ配り(これは今季サンフレが重点的に取り組んでいる)をやったり、市内中心部に大量に旗を投下して紫一色に染め上げたり、試合前日には紫色の路面電車を走らせたり。

 何でもいいんです、要は野球じゃなくて「他の何かに目を奪われてる人」を「こっち(サッカー)に振り向かせる」ってことなんだから。

 ちなみに最近2ちゃんのスレをちょこちょこ見てたけど、上のブログのコメント欄のよーな論調は実に多い。が、もう一度言うけど「野球は敵ではない」。本当の敵をちゃんと見定めて対処しないと、地域密着も100年構想もクソもなくなると思いまする。にょろーん