すべての音楽はパクリだっつーの
にしんさんところのアクセス数の多さを、すっかり忘れていた。トラバ送った結果、にしんさんのところからのアクセスが一番多い（笑）。この状況で再度トラバ送ると、なんだかアクセス乞食に思われるので止めておこう。別に、今はアクセスそんな欲しくないし。「今は」ってところがポイント（笑）。最近サッカーブログ全然読まないので、勢力分布図も頭にないんよね。
で、にしんさんのエントリーについて、あえてサッカーの文脈から外してレスを試みる。
http://soratobi.blog.drecom.jp/archive/1442#BlogEntryExtend
別に日本の応援が最高だ！とは言わないけれど、
きっと日本人が勝手にそれを卑下する一方で
海外でもある程度の評価を受けるに違いないな、と
僕なんかはおもったりしてます。
その辺のライターさんをオレが語ると、お下劣なワード満載になるのでおいといてー（えー）。
思うに、「勝手に本国を代弁する」輩は、声高に「パクリだ！」と叫ぶ自称音楽好きとそっくりだ。なので、ちょっと「パクリ・パクられ論争の空しさ」にテーマを絞ってみる。
日本のパクリ論争が空しいのは、「パクリだ！」と主張する輩が一見正論を述べているようで、実はぜんぜん根拠がないこと。指摘そのものも、ベースラインが似てたり全体のアレンジが似通ってるだけで、かなり恣意的。それ以上に問題なのは、彼らから「パクリじゃない音楽」が語られることは一切ないことだ。
もういい加減認めるべきだろう。音楽はパクリから成り立っていると。OASISでもNIRVANAでもLED ZEPPELINでもいいから、パクリから自由なバンドを挙げて欲しい。そのバンドが「パクリじゃない証拠」を教えて欲しい。絶対にムリだから。
せっかくの音楽を「頭で聴く」のは止めるべきなのだ。音楽なんて、耳で聴いて心地よければなんだっていいじゃないか。知的財産権侵害で告訴するのは、当事者に任せておけばいい。音楽好きを自称するなら、「音を楽しめ！」と思うのだ。
そんな不自由な精神からは、新しいものは生まれない。例えばPUFFY。ビートルズやTHE WHOの丸パクリと指摘された曲もあったが、彼女たちは「本国」アメリカに進出した。だけでなく、久保田利伸やドリカム、松田聖子、宇多田ヒカルなどよりはるかに大きな人気を博した。
PUFFY Wikipedia
2004年には、ツアーを通じてカートゥーン・ネットワークの重役がパフィーの存在を知った事から、同局の『Teen Titans』の主題歌を担当、更にパフィーをモデルにしたアニメ『Hi Hi Puffy AmiYumi』が制作され、全米で放送された。この番組は低年齢層から高い支持を得て、CN開局以来の高視聴率を記録した。パフィーは、アイドルとミュージシャンの中間点に位置するグループであり、デビュー以来、徐々にアーティスト寄りの方向に進み、『NICE.』で一つの到達点を示していたのだが、"Hi Hi"の成功を受けて、キャラクターとしての魅力を再確認させられる事になった。
本国でパクリを指摘されることもあったのかもしれないが、ポップアイコンとしてのインパクト、完成度の高さがそういう視点をはるかに上回った、ということだろう。そして彼女たちのような音楽は、パクリを気にする輩には絶対に作れないのだ。
もちろん、劣化コピーはあると思う。名前を挙げると荒れるかもなので書かないが、若手バンドには「あんれまあ」と呟きたくなるようなものも多い。しかし僕は「それもアリ」だと思う。「聴く」ということではないし、「良い」とも思わない。そうではなく、すべての音楽がパクリである以上、パクリ方がうまいやつとヘタなやつは当然分かれる。それだけのことだろう、と思うのだ。
なので、僕は恐らく「パクリ方がうまい」Perfumeの楽曲を圧倒的に支持するのである。結局そこかよ、と思ったあなたは正しい（笑）。
僕はPUFFY同様のことが、Perfumeにも必ず起こると見ている。Perfumeの音も、きっと探せば幾らでもネタ元はでてくる。これほど売れると、したり顔で指摘して「ホラ、日本はパクリばっかりだ」と悦に入る自称音楽好きも出てくるだろう。
けれど、これが世界規模で評価されれば話は変わる。今やPUFFYにパクリだと言っても何の効力もないように、Perfumeに対してもそうしたことは起こりうると思うのだ。抜けのよくキャッチーなメロディ、3人のバラバラのように見えて統一性のあるルックス、「Beautiful」ではなく「Kawaii」としか表現できないダンス、アーティストとしての自我が良い意味で皆無なキャラクター、いずれもPUFFYがウケた要素を満たしている。
