音楽版“俺ミシュラン”2007その1

 mixiに掲載したところ、ごく一部の人たち(笑)に評判がよかったので、ブログにも再掲。「2007年に初めて聴いた」を基準に、気に入った曲をベスト10方式で紹介します。

 改めて観ると、やっぱり基本は「ポップであること」ですねー。難解で「音楽好きだけ分かればいい」って曲も聴きはするんですが、それよりも「少しでも多くの人に聞いて欲しい」という姿勢のほうが好きなので。ただ、選んでいくとやっぱり「いわゆるJ-POP」は入らないですね。中田ヤスタカのポップス論(ポップスは「作る」ものではなくて「なる」もの)にもすごく共鳴しますし、「結果的にポップになっている」ものを選んでしまうのかもしれない。
■10位:Superfly×JET『i spy i spy
http://www.youtube.com/watch?v=ct0iHqFoljk
⇒埋もれつつあったSuperfly越智志帆のボーカルを、JETが救ったような曲。エフェクターかけまくって破裂音みたいになってるギターがかっけーです。商業的には成功しませんでしたが、今後の方向性は見つかったんじゃないでしょうか。

■9位:The Chemical Brothers『Setting Sun』
http://www.youtube.com/watch?v=V7Y7fMbbaP8
ケミカル・ブラザーズ自体そんなにメチャ好きというわけではなくてスルーしてたんですが、某yさんにベストアルバムもらったらこの曲が死ぬほどカッコよくて泣きました。『LET FOREVER BE』は知ってたんですが、こっちもノエル・ギャラガーがゲストボーカル。

■8位:The Sunshine Underground『Put you in your place』(Raise the alarmより)
http://www.youtube.com/watch?v=A1TyopfVuWs
⇒某Sさんのmixiミュージックで知り、レンタル、ドはまり。いやーいいっすわ。ダンサブルなブラー、って感じ。ベースのコード進行なんかすごくダンスチューンな感じで、そこにリズムギターと打ち込みのドラム、そして伸びがいいボーカルが絡んでくる。聞けばライブハウスではなくクラブでライブをしまくって人気が出たバンドだそうで。なるほど、よく分かる。

■7位:noon『恋しくて』(『Walk with Thee in New Orleans』より)
ようつべなし
⇒BEGINの名曲をジャズボーカリスト・noonがカバーした曲。トランペットとアコギだけのシンプルな構成だけに、伸びやかで表現力豊かなnoonのボーカルがとてもよく映えています。

■6位:Speedometer『Wait Up』(『This is Speedometer Featuring the Speedettes』より)
ようつべなし
⇒ロンドンのファンクバンド・Speedometerのファーストアルバムより。チキチキのリズムギター、ウネウネなベース、フカフカなホーンセクションに16ビート、そこに自由自在に炸裂するゲストボーカリスト・Ria Currieのパンチの効いたボーカル。クラブというか、「ディスコ」な感じがします。

■5位:capsule『Sugarless Girl rmx』(『capsule rmx』より)
http://www.youtube.com/watch?v=bJ3C356Mds8
capsuleの中でも名曲の一つ『Sugarless Girl』のリミックス。大胆に構成を変えているわけではないけど、こしこの声にさらにエフェクトを強めてリフレインを多用し、ベースの音もでかくしたことで、全体的に疾走感が増した印象。iPodで爆音で聴いてると洗脳されます(笑)。クラブミュージックなのに、歌詞もいいんだよなーこの曲。「灰色の雲と雲の間にわずかに差し込む光はミュージック」とか。さすがystk。

■4位:April March『Chick Habit』(『Death Proof』)
http://www.youtube.com/watch?v=9rRCw3pxX1M
インパクトだけでいけば、今年のナンバーワンかも。超名作『デス・プルーフinグラインドハウス』のエンディングテーマ。フレンチポップ風ガレージパンクという趣で、規則正しく刻まれたペキペキベースに、ギミカルでキッチュでガーリーなボーカルが重なって、なんというかバカカッコイイです。これがまた映画の内容にピッタリ合ってるんだよなー。タランティーノの選曲センスに嫉妬。