はじまりすぎ!! なんじゃこの露出!!

 いやー、かつてないモノを見てますね我々は。うん。BS2でカウントダウンライブが20分弱特集され、次回はゲスト。そして18日は、ミュージックステーションですよ。うええ。

 まあ当時はファンじゃなかったので知らないわけですが、彼女たちは2004年時点では新舞浜のビーチで、海水浴客の好奇の目を浴びながら、数名のヲタに向けてけなげに踊っていたんですよね。そうした下積みは決して短くなくて、CDの売り上げはメジャーデビュー後もかんばしくなく、2007年2月の時点でもライブのキャパは300名程度。300人という数字はすごいといえばすごいですが、世間的には「地下アイドル」以外の何者でもなかった。

 それが、2007年7月にサマソニに出演し(超異例! アイドルがサマソニなんて空前絶後だよ)、ACのCMに大抜擢され、8月に木村カエラのラジオに出て大プッシュされ、9月発売の『ポリリズム』がスマッシュヒットし、10月のワンマンライブは軒並みソールドアウト、11月のリキッドルームは1000人規模の動員をし、そして12月のカウントライブin Zepp TOKYOは2700枚のチケットが瞬殺。12月頭に公演発表されるという悪条件にも関わらず。

 そして1月に入ると、新曲プロモでとんでもない露出が始まってます。何これ。Perfumeスレより転載。

【TV】
◇1/09(水)NHK広島「お好みワイドひろしま」18:10〜19:00
◇1/09(水)NHKBS2「WEDNESDAY J-POP」24:00〜24:39 ※カウントダウンライブの舞台裏を密着
◇1/10(木)テレ玉「HOT WAVE」23:00〜23:55
◇1/11(金)NTV系全国ネット「音楽戦士 MUSIC FIGHTER」25:20〜26:15
◇1/11(金)RKB「チャートバスターズ R!」25:55〜27:12 ※新曲PV
◇1/14(月)〜1/20(日)「Music B.B.」 ※Weekly Pick Up
 http://www.music-bb.com/network.php
◇1/16(水)NHKBS2「WEDNESDAY J-POP」24:00〜24:39 ※ゲスト出演
◇1/17(木)テレ玉「HOT WAVE」23:00〜23:55
◇1/17(木)YTV「音リコ!」24:29〜24:59
◇1/17(木)関西テレビミュージャック」25:05〜25:35
◇1/18(金)テレビ朝日系全国ネット「MUSIC STATION」20:00〜20:54
◇1/18(金)NHKMusic Japan」24:40〜25:10 ※「Baby cruising Love」歌唱分
◇1/21(月)NTV「音リコ!」25:29〜25:59
◇1/30(水)テレ玉PerfumeのFan Serviceしちゃいます!」25:00〜25:30

【ラジオ】
◇1/09(水)MBSラジオナニワ音楽ショウ」21:05〜23:55 ※生放送出演
◇1/10(木)FM OSAKAMUSIC COASTER」16:00〜20:00 ※公開生放送
◇1/10(木)ZIP-FMFLASH Z-NIGHT」19:00〜22:00 ※生放送出演
◇1/11(金)RADIO-i「i-Stream Gold」9:00〜13:00 ※生放送出演
◇1/11(金)ABC radio「ABCミュージックパラダイス」22:00〜25:00
◇1/12(土)J-WAVE「JOMO MORNING GREETING」10:10〜10:50
◇1/16(水)FM-FUJI「J-HITS POWER STATION」19:00〜20:54
◇1/20(日)J-WAVETOKIO HOT 100」13:00〜16:54
◇2/01(金)Love FMStylish Life」13:20〜
◇2/01(金)天神FM「Park Side Cafe」14:30〜

【雑誌】
◇1/01発売「月刊シネコンウォーカー」1月号
◇1/07発売「Wink up」1月号
◇1/10発売「Weekly ぴあ」1/17号
◇1/16発売「TV station」3号

 壮観ですわ。とても追いきれない。

 こうしてみると、同じ大手でもアミューズに拾ってもらったということが大きいですねえ。他の事務所ならガチャガチャ路線変更した挙句にとっくに切られていたはずの3人が、事務所のほとんど放置に近い放任主義でしぶとく生き残り、ブレークの端緒をつかんだ。

 そして「潮の目が変わった」と読んだアミューズが本気になった。株主総会でも、「2008年のイチオシはPerfume」という言葉があったとか。サザン・桑田・福山・ポルノを排出した事務所だから、本気になると強い。上記のように、あっという間にメディアジャックを達成してしまっている。

 僕は2007年10月からの新参ファンで、リアルタイムで彼女たちの苦労を知ってはいない。しかし今はyoutubeニコニコ動画の隆盛があり、彼女たちの下積み時代をいつでも「追体験」できる環境にある。艱難辛苦を乗り越えた末に、時代と事務所(笑)が味方についた。ド演歌な世界ですが、こういう世界って日本人大好きですからね、今も昔も。

 どこまで行くか、逆に心配になるなあ。まあ、アミューズという事務所は長い目でアーティストを見るほうだし、アーティストの露出のさせ方がうまい。端的に、選択と集中が適切。飽きさせない程度に露出させたら、パタリとメディアから姿を消させたりする。ポルノグラフィティあたりは、連打したら消えかねなかった時期もあったのに、うまく露出をコントロールすることで息の長いアーティストになっている。

 そういう事務所だから、Perfumeについてもあまり心配はいらなそう。かなり長い間大事にされるでしょう。この経歴にこのキャラにこの曲という「アイドル」は、他にはいない。類似した存在すらいない。パクろうにもパクれない、他の追随を許さない要素を沢山持っている。事務所も売り方を工夫するでしょうが、これだけ特殊な存在はそうやすやすと手放さないはず。

 間違いなく、Perfumeは時代に愛されている。どこまで時代と添い遂げられるのか、じっくりと追っていきたいと思います。