Jと世界を繋ぐ糸(dorogubaさんへの御礼)


「CWCの権威を上げちゃうよ!」企画について、またまたレスを頂きました。doroguba*footballcolumn*のdorogubaさんです。こちらはトラバではなく、引用して言及して頂いています。


 エントリーを拝読させて頂きました。全体的な印象としては、「広瀬さんの本、もう一度読み返さなきゃ」ですかね(笑)。改めて「そういやトヨタカップってそうだったよなぁ」と思い出した箇所があります。ジャック・K・坂崎氏の著書『ワールドカップ 巨大ビジネスの裏側』も幸い手元にありますし、この辺りの歴史的経緯はもう一度押さえておいて損はないですね。


 ただ、まあなんというか、「それでも盛り上げたい」理由を一応書いているので、そこも含めて言及して頂ければうれしかったかなと。望み過ぎを承知で書きますが、僕は基本的にCWCなんて大会そのものはどうだってよくて、「Jリーグが世界と繋がること」が目的なんですね。

dorogubaさんへのレス


 レスありがとうございます。ええと、どうでも良いと思われるかも知れませんが、重ねて否定させて頂きたい箇所が(笑)。

http://doroguba.at.webry.info/200612/article_12.html
>■KINDさんが「CWCの権威を上げちゃうよ!」ってことでがんばられてますが


 頑張ってません、これっぽっちも(笑)。というのは、仰るようなインターコンチネンタルカップおよびトヨタカップの歴史的意義は終わっている」という認識は僕も同じだからです。「頑張ったところでどうにもならない」という諦観もあります。ていうか、何度も「現状、意味のない大会」と切り捨てまくってますから(笑)。


 諦観の上に成り立つ提案は一種のユーモアというか、「こうなったら良いな」の願望の集積みたいなもんです。だから「頑張った」らダメなのかなと。歴史的経緯や背後の事情とかをとりあえず考慮しないで、ブレストみたいな感覚で案を出すのがこの「企画、のようなもの」の趣旨です。まあ、その吟味はマジメにやらないとつまらないですが。

私はクラブワールドカップは成功しないと思ってますし、なくなってもいいと思ってます。ってわけでKINDさんすみません。「CWCの権威を上げちゃう」計画には賛同できませんでした。それよりも「アジアチャンピオンズリーグの権威を上げよう!」とか「アジアチャンピオンズリーグを整備しよう」という計画にしませんか? なーんて。「CWC」の発展を願う方々、失礼しました。


 いやいや、失礼だなんてそんな。ただ、ACLの権威を高めることと、CWCのそれを高めることは矛盾しませんよ。それは、ACLはCWCの予選だからです。「本戦」の価値を高めることは、自ずと「予選」の価値上昇に繋がる。そういった意味で、僕は「CWCの権威上昇⇒ACLの価値向上⇒Jリーガーのモチベーション惹起⇒報道価値の創出」だと思ってます。トップダウン式に起こりうること。


 先ほどにしんさんへのレスでも触れましたが、Jリーグの大きな問題点に「世界と直結していない」ことがあり、他方で「世界と直結していない」競技は今ひとつ盛り上がりに欠けるという実態があります。だから、「Jと世界とつながる」ことが重要。そういった意味で、ACLの出口としても必要な大会なんですよ、CWCは。残念なことに(笑)。


 もちろん、他に方法があれば良いと思うんですけどね。例えばACL優勝チームはCLに参入できるとか。でも「どの段階から参加するのか」「グループリーグに参加できたら、遠征費はどうするのか、日程はどう調整するのか」「決勝トーナメントに進出したら」「決勝に進出したら」……。夢見がちなこと(笑)ですが、不可能性に加えて様々な障害があるので、現状「Jと世界を繋ぐ糸」はCWCしかなく、細くともそれを何とか太いものにしないといけないかな、と思ってます。


 もっとも、浦和が出場する来シーズン、大挙してアウエーに乗り込むであろう浦和サポーターがACLの「何か」を変えてしまうかも知れません。かなりの部分は結果に依拠するでしょうが、浦和サポーターがもたらすカロリーは報道価値を高める方に向かうことは間違いないと思ってます。

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