Vodafoneがワンクリック詐欺を“励行”?

 刺激的なタイトルをつけてしまいましたが、そうとも捉えられかねないニュースが報じられています。

http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0609/11/news020.html
ボーダフォン、「OK」ボタンだけでコンテンツの購入や登録、解除が可能に
ボーダフォンが有料コンテンツの購入や登録、解除の操作を簡略化し、これまで要求していた暗証番号の入力を、9月27日から順次廃止する。
 ボーダフォンは9月8日、有料コンテンツの購入やボーダフォンライブ!のマイメニュー登録、解除などを行う際に必要だった暗証番号の入力を9月27日から順次廃止すると発表した。まずは3GとV8シリーズが9月27日の早朝から、V6/V5/V4/V3シリーズも9月29日の早朝から暗証番号の入力が不要になる。

 各キャリアでやり方は違うのかもしれませんが、要は有料課金コンテンツのマイメニュー登録について、バッファである暗証番号入力画面を画面遷移から削除、「登録ボタンを押す」⇒「Y/N画面で確認」⇒「Yで認証完了」とする、としたようです。これについて、以下のblogが大きな反応をしています。

http://plusdblog.itmedia.co.jp/hiro/2006/09/post_f9ab.html
一応警告画面はでるようですが、「Yes or No」認証で無意識に「Y」を押す癖を付けている人は多いでしょう(有料確認でなくてもそういう場面は多いですから)。そして何より、家族割で使っているであろう子どもが、これまでなら「暗証番号を与えない事で有料コンテンツを購入させない」という制限を付けていたのが、今後はできなくなる事を意味しています。もちろん、大人であっても万一のケータイ紛失の際には、回線を止めるまでは「意図しない購入」を防ぐ手段がなくなるわけです。

 全く同意です。いったい、何のためにこういう無駄な簡略化をするに至ったのか? フルブラウザ流行によって携帯電話の有料課金ビジネスモデルの崩壊がささやかれていますが、だからといって「ユーザービリティを高める」という名目でセキュリティを下げるような行為をするとは。

 ちなみに、登録の際に「料金についての説明書き」「金額」、「料金がかかることへの意思確認」などについて明示されていないものは、『電子消費者契約及び電子承諾通知に関する民法の特例に関する法律』に引っかかる可能性があります。(参照
 
 なんだかなぁ。

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