「外国人DF欲しくねえ? オレグとかフォックスとかポポビッチとかさあ」

 結城獲得は喜ばしいけれど、彼が即戦力になるかどうかはまだ分からない。

 なんせあのペトロビッチである。「足元が使えない」ということでサブ送り、 試 合 に 夢 中 に な っ て サブのまま×10数試合、なんてことは普通に起こりえる。

ストヤノフのコンディションが戻っていない」と言いながら、ストッパー適性皆無なストヤノフを、わざわざ苦手甲府戦で、戸田のポジションをいじらないため左ストッパーに使い、見事に逆転負けを食らった経歴を持つペトロビッチである。「レギュラー確定」クラスの戦力でない限り、安心はできない。

 なので、タイトルのようなことを友人と喋っていたら、彼らの近況が気になった。なので、調べてみた。
 
■オレグ
 まずオレグ・パシニン(登録名オレグ)。オレグといえば、サンフレッチェが 一 瞬 だ け Jリーグ最強チームになった(ホームとはいえ鹿島を4−1で下すなんて信じられん)ヴァレリー・ニポムニシ時代を支えたスキンヘッドの猛者。

 ラインの駆け引きはできなかったものの、恐るべきスピードを武器に鬼のカバーリング能力を誇り、裏を取らせるシーンは皆無。デカい割にヘディングが弱く、CKからフリーでヘディングしたのに カ ス ッ と音がするような空振りをしたこともある。が、単純なクロスボールは上村とともにバカスカ跳ね返した。中盤にスペースを空けるヴァレリーサッカーにおいて、その機動力の高さは欠かせない存在だった。

 今取るとしたら、どうだろう。空中戦が弱いのは若干不安があるけど、それでも森脇よりは競り合いに強いだろうし、森脇のよーにスコンと抜かれることもないはず。右CBに補強して森脇を右サイドハーフに上げれば、J2における戦いは磐石になるに違いない。

 で、検索してみた。まず日本語で。そしたらスグに出た。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AC%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%B7%E3%83%8B%E3%83%B3
>オレグ・パシニン(Oleg Pashinin、Олег Пашинин、1974年9月12日-)は、ロシア出身でウズベキスタン国籍も有する元サッカー選手(DF(ストッパー))。日本での登録名はオレグ。
(中略)
>同監督の退任や新監督ガジ・ガジエフが構想外にしたこと、またロコモティフ側からの復帰要望もあり、2001年シーズン終了後はロコモティフに戻ってプレイ、2007年末に引退。

 引退。。。orz まあ年齢的にはそうだよなあ。今年で34歳だからなあ。

 一応、英語でも検索してみたが、英語版wikiはさほど充実していない。ただ、ロコモティフ・モスクワにおける戦歴については詳しい記述がある。データが正しければ、去年までは試合に出ていたようだ。

http://en.wikipedia.org/wiki/Oleg_Pashinin
>He announced his retirement on 16 January 2008

 この記述が正しければ、2008年1月16日に引退発表した模様。Perfumeが『Baby cruising Love / マカロニ』をリリースした日か。。。残念だ。


↑引退を記念して編集された、らしい動画。恐らくロシアのテレビ局制作。何いってるのかさっぱり分かりませんが、彼が愛されて惜しまれながら引退したことが分かってうれしくなります。
 
■フォックス
 気を取り直して。続いては、ぼくの1つ上でビール大好きなヤンチャ坊主ハイデン・フォックスはどうか。

 まだ30歳なので、現役バリバリなはず。185センチの長身を持ち守備における空中戦に滅法強く、ボールを持ったら不思議と取られないドリブルスキルがあり、強烈なミドルシュートも打てる。戦力的にものすごく魅力的な選手だろう。当時のままなら。

 ということで、Hayden Foxeで検索してみた。現在はオーストラリアのPerth Gloryというチームでプレーしているようだ。


http://www.perthglory.com.au/default.aspx?s=pgfc_playerprofile_item&pid=118

 かわってねえwwwいい笑顔だwwww こちらの経歴はさほど詳しくないので、wikipediaを援用。

http://en.wikipedia.org/wiki/Hayden_Foxe
>In 2007 he returned to Australia to play for Perth Glory in the A-league and missed the first half of the season due to a knee injury but returned later in the season to play the last 6 games of the season.

 2007年にリーズからオーストラリアに戻ってきたものの、どうもヒザに爆弾抱えてるらしい。で、シーズン前半をケガのため完全に棒に振ったけど、後半に復帰して、ラスト6試合はフル出場したと。なるほどなー。

 素材としては一級品だし、Perth Gloryでも「One of the Glory's big 2007 signings」と書かれているように、主力クラスの扱いを受けているのは間違いない。今でもJ2なら十分すぎるほどやれる能力を持っているはず。ただ、やっぱり爆弾を持ってる選手はな。。。。ダバツの二の舞をイメージしてしまうから、どうしても躊躇してしまう。

 残念ながら、こちらのセンもなさそうだ。どうでもいいが、

While playing for The Irons he urinated in a plant pot at a club party.

 これ、「クラブのパーティーの最中に、植木鉢にオシッコした」って読めるんですが、気のせいでしょうかwwww


↑最近の動画を発見。0:15にチラリと映る程度ですが、コメンテーターはデビュー戦である旨を伝えており、クラブ内における注目度はかなり高いことが伺えます。まあ、ボロ負けしてるんですが、この試合w
 
ポポビッチ
 さて、最後にトニー・ポポヴィッチ。1997年から2001年6月まで、故エディ・トムソン政権下の広島でプレーした、当時は現役バリバリのオーストラリア代表DFである。

 193センチの長身を武器に空中戦にメチャ強く、ラインコントロールできる高い頭脳を持ち、フィードもうまかった。スピードに多少難があったものの、それを巧みポジショニングでカバーする。日本代表との試合でもプレーしたことがあり、確か 鈴 木 師 匠 と モ メ て  退 場 し た 気がするが、記憶が定かでない。ともあれ、オレグ・ジニーニョと共に、サンフレッチェ助っ人史上最強DFの1人として挙げられる選手だろう。

 ポポビッチは3人の中では最も年齢が高い(今年で35歳)が、まだ現役の模様だ。


http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Popovi%C4%87
Popovic played 58 times for the Qantas Socceroos, scoring eight goals, including one in the dying minutes of his final appearance for Australia's national team against Paraguay in October 2006. A member of the Qantas Socceroos squad that made the 2006 FIFA World Cup second round, Popovic is reunited with Sydney FC coach Branko Culina after 12 years apart.

 相変わらず男前。2006年10月の親善試合パラグアイ戦でオージー代表を引退し(その試合で引退を飾るゴールも決めている)、1年間カタールアル・アラビでプレーした後に、プロデビューを飾ったシドニーFCに戻ってプレーしている。シドニーFCといえば、福岡の監督さんと浅からぬ因縁があるはずだがここはあえて触れない。

 そして、当然といえば当然だが、英語のwikipediaは充実している。

http://en.wikipedia.org/wiki/Tony_Popovi%C4%87

 サンフレッチェを退団後にクリスタル・パレスに渡って5年間プレーし、その後1年カタールでプレーした後、再びシドニーFCと。移籍をバンバン繰り返すのが当たり前な昨今においては、カタールを除けばかなり「チームに仁義を切る」タイプの選手に見える。

>In 2007, with the growth of the A-League and slight homesickness, Popovic, moved to his home town club Sydney FC, signing a three year deal, with coach Branko ?ulina also announcing him the club's captain. Popovic scored his first goal on the 28th October 2007 from a corner to beat the Mariners 3-2 in front of his home crowd of 17,850.

 もっとも、カタールから戻ってきたのはホームシックらしい(笑)。そうだよなあ、1997年から10年も海外暮らしだもんなあ。3年契約を結んで、戻ってくるなりキャプテンに指名されたのはさすが。で、2007年10月28日のマリナーズ戦でCKからヘディングでゴールを決め、チームを勝利に導いた、らしい。

 で、今はオーストラリアAリーグはオフ。なのでLATEST GAMEが恐らくこの試合なのだけど、

http://www.a-league.com.au/Scoreboard_HAL/0000240100/scoreboard.html

 しっかりキャプテンとして出場。チームは0−2で敗れたけど、フル出場している。ちなみに10番コリカも元広島です。いやー、完全に主力だな、これは。3年契約結んでるから、引き抜くにはそれなりの金銭が必要になるだろうし、何より本人が“終の棲家”とおぼしきシドニーFCから、わざわざJ2でプレーするために移籍するとは思えない。

 色々調べてみて懐かしかったけど、まあ言えるのは

 獲 得 は 全 員 ム リ っ ぽ い

 ってことですねえ。。。。

 あー、いい外国人DFいねーかなー。。。。