本と人は一期一会。

 勝手に師匠と崇めている(リアルは勿論、ネット上ですらやり取りがないのにw)棚橋さんのブログから。

 http://gitanez.seesaa.net/article/97431484.html
・手元に常に読もうと思える本が複数ある状態にしておく(本が読まれるのを順番待ちにしている状態)
・選択肢は多様性をもった状態にしておく(さまざまな分野の本を用意しておいて、飽きたら別のを読める状態にする)
・そんな状態をつくっておくために本は気になったら迷わず買う(ブックマークに「欲しい」とか「検討中」とか「あとで買う」とか書いてる場合じゃない)
・常に本を物色している状態になる(特定の分野に固執しない。特にWebやってる人がWebの本にしか興味をもっていないのは最悪)

と、まぁ、こんなことしてれば、読まなきゃひたすら本がたまっていくだけなので、否応にも読むようになるでしょ。多少、がんばって無理やり読もうとするくらいじゃなきゃ、そりゃ、いつまで経っても本を読めるようになんてならないですから。

 ひじょーに同意。

 というのは、「本と人は一期一会」だと思ってるからなんですよね、僕。
 例えば棚橋さんのページを見て、そこに興味深い本が紹介されていたとする。そこでamazonのリンクを見て、サマリーをチェックし、「ああ、これは面白そうだ!」と思ったとする。でも、そこではてブしたり、ウィッシュリストに入れたりすると、たいてい「それっきり」になります。

 あるいは近くの大規模書店に行って、新書コーナーにフラフラ立ち寄り、たまたま自分の問題意識にガーンとマッチする本があったとする。でも、手にとって「これは面白い!」と思っても、そこで戻してしまったらやはり「それっきり」。それ以降、その本を読むチャンスはなかなか巡ってきません。

 何らかの研究者でもない限り、ある本を「読みたい、買いたい」と思うときは、多分に「その時期の問題意識」が影響している。そしてその問題意識の持続力はさほど長くない。かなり瞬間風速的なもので、ほとんど一期一会に近い、というのが実感です。

 これはあくまで僕個人の実感なので、もちろん「オレはそうでもない」と思われる人もいるでしょう。が、棚橋さんのこの記述を読む限り、けっこう的を射ているのかなと思わないでもないです。

よく本が読めないとかいう人がいますが、そういう人に共通してるのはまず読めないという前に、読む本をもってないでしょ、ってこと。

 そうなんですよね。個人的に、本が読めない時期というのは一年のうちで何回かあって、その時期は本に向かうのが億劫になっていたりするのだけど、それ以上に手元に「読む本」がないことが圧倒的に多い。

 本が読めない時期というのは、内面からの推進力がない状態。しかしその状態は一時的なもので、何らかのきっかけで問題意識が生まれれば、「こういう本が読みたい」という気持ちになる。そしてそのとき、「過去の自分の問題意識に沿った本」が手元にあれば、僕の経験上では必ず読むようになります。

 結論としては、「気になった本は買え」ということで。