サンフレ、柏木・森崎和・高柳が復帰&今後の展望

 はてな記法の練習も兼ねてエントリー。のつもりが、長文になってしまいました。まあ、お暇なかたは読んでください。

 あ、コメント欄は一般解放してあります。

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> 柏木はトルコキャンプ中の2月上旬から「左アキレスけん周囲炎」で、別メニューの練習を続けた。リーグ開幕にも間に合わなかった。険しい表情でランニングする日々から一変。元気いっぱいに走り、笑顔もこぼれた。

> 「徐々にコンディションを上げていけばいい」とマイペースを強調。次節は広島の試合がないため、4月6日の岐阜戦まで実戦は空く。「2週間後に戻るために、(リハビリを)やってきた」と復帰プランを明かした。

> 2月中旬、「左側鼠径(そけい)部症候群」で手術した森崎和は「ようやく、ここまできた」と、ほっとしながらも、接触プレーを避けるなど慎重だった。当面は、内容によって練習に加わるかどうかを判断する。「中途半端な状態ではチームに迷惑がかかる。少しずつ練習に入り、慣れていきたい」と話した。

 ちなみに高柳の復帰は携帯サイト『TSSサンフレッチェ広島』情報。J2落ちに伴い、入会率・退会率で苦戦しているものと思われ。J2に落ちてもサンフレサポを続け、かつ未入会の方はこれを機会にぜひご入会を。

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 で、まず思うのは、やはりウチはダントツに層が厚いな、ということ。「 J 2 で は 」ですが。
 柏木も森崎和も、去年の主力選手。天皇杯でのプレーぶりを観れば分かるように、森崎和はボランチとしてはチームナンバーワンプレーヤーです。柏木も、まあ色々あるようだけど、動きながらゲームを作れる稀有なプレーヤーであることに疑いはない。この2人がいないことで苦戦した部分は、あると思う。また、高柳はやはり携帯サイト情報によると「トルコキャンプナンバーワンの成長株」だそうで、海外のチーム相手に好プレーを連発していた模様。

 記事によれば、特に柏木・高柳のほうは4月6日の岐阜戦に復帰が間に合いそうとのこと。

 ただ。森崎和の復帰も近いことを考えれば、正直なところこれって完璧にメンツオーバーです。仮にこの3人が復帰したと考えると、岐阜戦はこういう布陣になる可能性が 大 い に あります。

−−−−(岐阜戦予想メンバー)−−−−−−
−−−−佐藤寿人−−−−−−−平繁龍一−−
−−−−−−−−−柏木陽介−−−−−−−−
服部公太−−−−−−−−−−青山敏弘−−
−−−−−森崎浩司−−−森崎和幸−−−−−
盛田剛平−−−−戸田和幸−−−−槙野智章
−―−−−−−−木寺浩一−−−−−−−−−
■サブ候補:
下田崇リ・ハンジェ高柳一誠久保竜彦、ユキッチ

 まず、これまでのスタメンから高萩洋次郎リ・ハンジェが弾き飛ばされます。このうち洋次郎に関しては出場停止ですが、そうでなくともスタメン落ちは必定でしょう。

 次にリ・ハンジェを外して青山となりますが、これもやはり必定。ボランチとしての実力は森崎和のほうが上ですが、ペトロビッチの青山への寵愛振りを考えるとスタメンから外すことは考えにくい。また、リ・ハンジェのプレーぶりもイマイチ。ここのところ青山にはサイドへ流れるプレーも多く見られることから、右サイドで起用される可能性は高いと見ます。

 コレでもまだフルメンバーじゃあないわけです。もちろん、ストヤノフが出場停止ということで。岐阜戦では戸田さんがスタメンになるっぽいですが、圧倒的な存在感を出しているストヤノフが復帰すれば戸田さんは再びベンチ行き。しかしそこには久保竜彦、ユキッチ、下田という3枠がすでに確定しており、残り2枠を一誠、リ・ハンジェ、洋次郎といったあたりと争わねばならない。一応、戸田はW杯出場経験者ですし、ハンジェもW杯予選経験者、一誠と洋次郎は北京五輪世代の代表候補選出経験があります。J1を含めても、かなりハイレベルなポジション争いではないでしょうか。

 で、先に久保とユキッチをベンチ枠確定のように書きましたが、1年間まともにプレーしていなかった久保はともかく、クロアチア1部のオシエクでバリバリのレギュラー張っていたユキッチが2部リーグのサブにいつまでも甘んじる わ け が な い ですね。ってことは、実力を考えればユキッチもいずれはFWあるいはトップ下でのポジション争いに割って入ることと思われます。↓ユキッチ参考動画↓

 いやー、こんだけの戦力抱えて昇格できなかったらマジで暴動だな。で、その可能性は決して低くないと思っています。なんせ、あのペトロビッチが監督ですから。割り切りとは無縁、情と期待をかけてベテランと心中した結果J2落ちしたあのペトロビッチが。「若手にプレッシャーを与えたくなかった」といいながら、ムチャクチャプレッシャーのかかる入替戦第1戦70分に平繁を投入し、その平繁が反撃の1点を奪ったにも関わらず、第2戦でやっぱりウェズレイをスタメン起用した監督が。

 冷徹さのカケラも持ち合わせていない、温厚で人の良い、皆に好かれているペトロビッチおじさんが、血で血を洗うJ2の戦いをsurviveできるのか、極めて怪しいと思ってます。

 だからこそ、今シーズンは結果「のみ」にフォーカスを当てるべきでしょう。こんだけ戦力差があるんだから。スタメンに関していえば、対抗できそうなのはセレッソぐらい。内容で圧倒できるのは、当然です。しかしJ2に関しては「内容はよかったけど……」は禁句。勝ち点3の前には、どんなパスワークもトリックプレーもひれ伏す。そういう無味乾燥な世界、それが2部リーグのはず。数字ベースで判断しないと、ヘンに情をからめると、恐らく失敗する。

 いま4試合で勝ち点10。ペースで行くと「合格」ペースだと思います。が、当然ながらコレでそのまま行くわけがない。どこかで失速するだろうし、また新社長はサポカンで「第一クールで(監督の進退を)見極める」と語っている。ならば、同じペースで行くとすれば、第一クール14試合で勝ち点33〜36あたりが「合格」ラインで、勝ち点30がボーダーってところではないでしょうか。

 つまりあと10試合で勝ち点20必要です。ペースで行くと、6勝2分2敗ってとこでしょうか。サンフレが負けそうな相手というと前述のセレッソ甲府ぐらいだと思ってますので、逆にいえばその2チーム以外に負けたらペトロビッチは黄色信号だと判断していいと思います。

 長々と書きましたが、そういうことで、引き続き選手とペトロビッチおじさんは危機感を持ってやってほしいと思います。