「ストヤノフ&高萩について」(2008年J2第4節水戸戦)

 ちょっと忙しくなり、まとめる時間がないです。
 箇条書きの羅列にて失礼。

 http://www.tbs.co.jp/supers/game/20080323_5417.html

ストヤノフ劇場

⇒まあ、ヤツはJ2ナメすぎですな。良い意味でも悪い意味でも。彼の力量をもってすれば当然といえば当然。なのだけど、今回はとうとうそれが悪い方向に出た。

 第1節草津戦からずーっとそうだが、ストヤノフはボールを持ったとき、相手を引き付けるだけ引き付ける。それはなぜか? 「相手を引き付けてパスコースを作る」なのかもしれない。が、最終ラインの選手がやるプレーではない。どう解釈しても「ナメている」ということだろう。

 それは当然相手に伝わる。至近距離、ギリギリ取れそうな間合いまで引き付けておいてヒョイッと切り返したり、ちょっとボールを動かしてかわしたり。そういう傲慢プレーは、やられたほうはよく分かる。「ふざけるな」という気分になる。相手の前線の選手に、必要ないタックルが多く見られるのは、単にラフなだけではない。

 だから、1枚目の警告を異議で受けたシーンはストヤノフの自業自得の面がある。「相手の反則を誘って失敗した」末に激昂し、神経質な主審のクセを考えず、木寺の制止も振り切った末のことだったから。幾らストヤノフが素晴らしい選手でも、あんな行為を認めてはダメだ。

 もちろん、退場につながったハンドは論外。本能的にやったのか、「PKになれば分からない」と考えたかは分からない。あるいは「格下に得点させてなるものか」かもしれない。が、少し考えれば「1点入る+9人になる」ということぐらい分かる。http://www.j-league.or.jp/data/2/?league=j2&genre=Precord&c=hiroshima&t=p_record&g=j2_1&y=2008幸いなことに出場停止は1試合で済んだようだが(今後追加発表があるかもしれない)、ストヤノフは警告2枚でなく「一発退場」。悪質と判断された場合、複数試合の出場停止もありえる。そういう部分を考慮すれば、彼がこの試合でもらった2枚のカードは看過できない。

 彼の「J2を食う」パーソナリティは魅力。ヘンにJ2にかしこまる必要はない。が、結果的に退場につながった。本人は猛省すべきだし、クラブは罰金といかずとも訓告を科すなどし、再発防止に努めてほしい。

・洋次郎よ……

⇒2枚の警告は、はっきりいって微妙。主審によっては、両方とも警告を取らないかもしれない。

 が。「だからなんだ」という話である。事実として1枚警告を受けていたのだから、それにしたがってプレーせざるをえない。程度問題あれど、「李下に冠を正さ」ないのはセオリー。「主審のせいで」なんて言葉は、「我々はJ2にいるべきではない」と考える人間が使うべきではない。「不当な判定があったから負けた」なんて、何の言い訳にもならない。不当な判定を言う以前に、不用意なプレーを言うべきだろう。

 北村主審が非常に神経質だということは、FKの位置を少しズレただけで何度もやり直させるところなど、幾らでも判断できた。そんな主審の「目の前で」、後ろから手を伸ばすような守備は明らかに不用意。あれでは、相手に倒れられれば笛が鳴る。確かに前を向かれたが、抜け出されたわけでもない。まして1枚警告をもらっているなら、あの場は背後を追走しながら両手を上げておけばよかった。どこかで挟めたかもしれないし、少なくともあのファウルは起こらなかった。

 クラブは、洋次郎の2枚目の警告について質問書を送るらしい。それはそれで構わない。が、一方で「主審のクセを掴め」という指導をしない限り、またこうした不用意なプレーは起きるだろう。

 何より洋次郎。お前のポジションには人がひしめいている。次の岐阜戦でユキッチが大活躍したら、スタメン落ちの危機。柏木陽介森崎和幸も4月に入れば戻ってくるかもしれない。そうなれば、ベンチにすら居場所はなくなるかも。今回の退場劇は、それほど重いということを認識してほしい。

 この試合に関しては、これで十分かな。ハンジェについて、平繁先発起用の是非についてなど触れたいことはまだあるけど、本質的なのはこの2つだと思うので。