「サポーター重視」じゃ勿論ダメ

 だいさんせーい。ベスメン規定に限った話ではなく、もっとマクロな視点として。

http://soratobi.blog.drecom.jp/archive/1441#BlogEntryExtend
Jリーグが確実に「内輪受け状態」になりつつある中、
それはそれとして、成熟社会なのかもしれないけれど
そのなかでヘビーユーザーの意向だけを聞いていて、
いいのだろうか、と。

同時に新規客を切り開いていく努力をしなければ
いずれ先細ってしまう。いままでは「地域=Jリーグ」で
「全国的な関心=代表」という分業でになってきていたけれど
代表もどうなるかわからない以上、Jリーグも新規開拓を常に考えて
いかなければならないんじゃないか。

 寝る前に書くメモがきなので、てきとう。ソースは時間があったら引っ張ってくる。

 とにかくヤバいと思うのはJリーグのサポーターの平均年齢が35歳で、リピーター率が55%を超えてるってこと。つまりそれって一部のコアな連中の嗜好物になってる、ということであり、ライト層獲得に失敗してるってことです。可及的速やか、かどうかは分からないけど、「新規顧客層開拓」および「若年層へのアピール」ってのが重要な課題であることは間違いないように思う。

 でも、正直いって、多くのサッカーブログや掲示板(最近ほとんど読まないので、当時の印象。今違ったらゴメンね)では、この結果に対するさほどの危機感を感じなかった。むしろ観客動員数が全体として微増傾向にあるというデータをタテに、「Jリーグは順調だ」とか「スカパーが独占しても構わない」という論調のほうが多かったように記憶している。

 で、そういう人が同時に批判するのが、例えばテレ朝の「ニックネーム」方式だったりスローガン(「絶対に負けられない戦い」)だったりする。『美白のロベカル』とか、あれね。まあ、確かにイケてないコピーかもしれないし、真剣に応援しているサポにとっては噴飯モノかもしれない。

 けれども、物事を簡潔に伝える時、つまり「何も知らない人に1秒で理解してもらう」ときにコピーは絶大な破壊力を持つ。糸井重里が一時期大流行したのは、彼のコピーがズバズバと「何も知らない人」に届いたから。コピーがイケてない、という批判ならともかく、「コピーをつけるな!」という意見はズレている。『美白のロベカル』は、『根本裕一』よりはるかに人口に膾炙する。そういった意味でのミーハーさは、常に欠かしてはならない。

 「サポ視点」から「だけ」ではダメ。なぜなら、サポはほっといても来るけど、客はほっといたら来ない。そして将来のサポを形作るのは「客」なのだ。自分が初めてサッカーに触れたことを思い出せば、「客」視点を軽視したり「ミーハー」として排除することがどれだけ危険なことか分かるはず。コア(核)は重要だが、大きな波を作るのはミーハーの浮動層。そこへのアピールを欠かしてはダメってことです。