移籍情報途中経過、雑感

 サンマ、マッスル、お帰り。

 http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=1757
 http://www.sanfrecce.co.jp/news/release/?n=1758

 しっかし、移籍情報だけ追っていったら、いったいどこがJ2落ちしたクラブなんか分からんなあ。千葉とか大分とか「どうしちゃったの?」という感じだし。にしんさんのブログにもあったけど、「J2落ちたけど選手は残る」のと「J1残ったけど選手は去る」のとどっちが幸せなのかって話ですわな。

 ウチは1月7日時点で、サインしていない選手は陽介、駒野、吉弘の3選手のみ。しかも吉弘に関しては早い段階で「札幌へ移籍濃厚」という報道が北海道ニッカンに出されたにも関わらず、現時点でもまだ「迷っている」という。陽介と駒野に関しては天皇杯があったため交渉を凍結している、という話だが、陽介に関しては「ゼロックスでは勝ちたい」というコメントがあり、駒野に関しても積極的に移籍する姿勢を見せているわけではない。

 ジャスト憶測だが、3人とも揉めているのは条件面であって「残留か否か」ではない気がする。

 吉弘は、札幌がエレベータークラブに成りかねないことぐらい分かっているはず。それよりはJ2の間に盛田とポジションを競れば、J1に上がる頃にはレギュラーを獲得している可能性がある。現時点でも主力がほとんど残っているウチが1年でJ1復帰すれば、すぐにJ2再降格する可能性は低い。1年の間に台頭すれば、そのチームでレギュラーになれる。仮に札幌に行けば、その後広島クラスのチームでプレーできる可能性は低くなるだろう。そのあたりが分からないはずはない、と思う。

 陽介はあんまり頭の良い子ではないので(笑)、天皇杯決勝直後に「ゼロックスでは……」とこぼしたのは本音だろう。となると、ポイントは同じ五輪組の青山が推定600万円増の1500万円にアップしていること。陽介の年俸は確か800万円程度だったと思うが、五輪における活躍は青山より上。よって少なくとも同程度のアップを希望しているはず。クラブは、リーグにおける活躍を考慮するともう少し抑えたい、ってところだろう。1月も1週間を過ぎても折り合いがつかないのは論点が「条件」だからであって、「残留か否か」ならとうに結論が出ているはず。

 駒野に関しても同様。「天皇杯が終わるまで封印したい」と言いながら、去年の間に神戸とは接触している。「封印」というのは「外部に話を出さない」「チームと話はしない」だけであって、彼自身の中では「残留か否か」について結論を出している可能性が高い。ここまで引っ張っているというのは、リーグ戦フル出場の功績と代表における活躍、それとJ2落ちの責任をどう加味していくかで綱引きしているってことなんでしょう。たぶん。

 しかしまあ、敗戦処理に関してはうまくやったというべきなんでしょうか。サカマガにも記事があったそうですが(未読)、早々に「レンタルでは出さない」と宣言したこと、監督・強化責任者を異例の留任とし、来季の体制を確立させたことが奏効した。特に後者に関しては、僕自身激しく批判しましたが、選手の大量流出を防ぐという一点においては成功したといえる。来季の体制が不透明な千葉が、次々と主力が流出しそうな状況をみるに、余計に。

 ま、だからといって褒めたりはしませんが。J2降格の原因が監督にあり、強化担当者にあることは明白。失火させた人間が、延焼を食い止めたからといって褒められることがおかしいのと同様です。ただ「これで来季も何とか戦えそうだな」と思えるので、今年も都合がつく限り試合を観に行く所存です。